
忘れがちな日本人の購買心理
こんにちは!カスター麻理です。
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文化の違いに気づくことで売上アップ!
アメリカから日本のお客様向けにネットショップを運営している私が日々感じることは、お客様の文化や感覚を理解することの大切さです。特に、自分が住んでいる国とは異なる国のお客様に商品を販売する場合、その国独自の「お得感」や「購買意欲を掻き立てる要素」を見落としがちになります。
日々の業務に追われると、受注処理やお客様対応、SNSやメルマガの更新など、やることが山積みになります。そんな中で、ついつい忘れてしまうのが「お客様の感覚」なのです。
アメリカと日本、異なる「お得感」の文化
私は現在、アメリカから日本のお客様向けのネットショップと、日本以外の国々向けのネットショップの2つを運営しています。この経験から、文化によって「お得だと感じるポイント」が大きく異なることに気づきました。
アメリカではディスカウントが当たり前の文化です。「今だけ20%オフ!」といった直接的な価格訴求が好まれる傾向があります。一方、日本では少し異なります。次回使えるポイントや何かが「もらえる」という、未来の楽しみに価値を感じる文化があるのです。
私が犯した失敗から学んだこと
以前、日本向けのショッピングカートシステムを使用していた時は、ポイント制度を取り入れており、それがお客様の再購入につながっていました。しかし、Shopifyに移行した際に、アメリカではポイント制度が一般的ではないという考えから、その機能を導入しませんでした。
最近になって気づいたのです。日本のお客様にとって、ポイント制度は非常に重要な要素だったということを。これは日本の購買文化に深く根ざしたものであり、私はそれを見落としていたのです。
海外向けネットショップを運営する日本の方々へ
逆の立場で考えてみましょう。日本に住みながら、アメリカやアジア、ヨーロッパのお客様向けに商品を販売している方々もいらっしゃいますよね。その場合も、商品の魅力や使い方だけでなく、相手の文化に寄り添った訴求ができているかどうかが購入の決め手になります。
具体的には、商品画像の見せ方、使用する言語表現、そしてレビュー文化の違いなどがあります。越境ネットショップでは、こうした文化の理解が売上と顧客満足度に直結するのです。
文化理解を仕組みに取り入れる
文化の違いに気づくだけでなく、それを実際のショップ運営の仕組みとして取り入れることが大切です。例えば:
- 日本向けには、ポイント制度を導入する
- 海外向けには、その国に合わせた価格表示方法や送料設定を行う
- よくある質問(FAQ)を各国の文化に合わせて調整する
これらはどれも一見些細なことに思えますが、こうした配慮の積み重ねが「このショップは私たちのことをわかっている」と思ってもらえる結果につながります。
今年の私の取り組み
5月も中旬に差し掛かり、私自身も様々な見直しを行っているところです。先ほどお話したポイント制度の導入も検討しています。
こうした業務インフラの整備は、短期的な売上アップには直結しないかもしれませんが、長期的に見れば強固な基盤作りとなります。これはネットショップ運営において必須の投資だと考えています。
文化の違いはチャンスでもある
文化の違いは時に難しさをもたらしますが、同時に大きなヒントやビジネスチャンスでもあります。自分のネットショップのインフラを見直し、お客様の文化に合わせた工夫を取り入れてみてはいかがでしょうか。
私も引き続き試行錯誤しながら、新しい発見があればこのブログでシェアしていきたいと思います。
ネットショップを運営する上で、商品の魅力を伝えることはもちろん大切ですが、お客様がどのような体験や価値観を持っているかを理解することも同じくらい重要です。特に異なる文化圏のお客様を対象にする場合は、その文化特有の「当たり前」を知ることが成功への鍵となります。
「お客様目線」という言葉はよく耳にしますが、それは単に親切な対応をするということだけではありません。お客様がどのような環境で、どのような価値観を持ち、何を「お得」と感じるのかを理解することが本当の「お客様目線」なのではないでしょうか。
私たちネットショップ運営者は、常にお客様の文化や感覚に寄り添いながら、より良い買い物体験を提供していきたいものですね。そのためには、時に自分の「当たり前」を疑い、新しい視点を取り入れる柔軟さも必要かもしれません。